2011/5/17
日本サッカー協会は17日、7月にアルゼンチンで開催される南米選手権への日本代表の出場辞退を正式発表した。東京都内で記者会見した小倉純二会長は、欧州所属クラブの選手を登録22人の半数以上集められなかったことを辞退の理由に挙げて「極めて悔しいし、残念だが、大会にふさわしいチームができなかった」と語った。
欧州クラブとの交渉に当たった日本協会の原博実強化担当技術委員長によると、16日夜に全クラブからの返答がそろったという。具体的にいくつのクラブが招集を拒否したかは明かさなかったが、「長期間選手を出すのは厳しいという声がほとんどだった」と語った。ザッケローニ監督には出場辞退を伝え、了承を得たという。
日本は1999年大会以来2度目の招待出場の予定だった。東日本大震災の影響で7月にJリーグの代替日程が組み込まれ、国内の選手主体のチーム編成が困難になったことから、4月に一度は出場辞退を決定した。
しかし、主催者側に再考を求められ、欧州クラブ所属の選手中心でチームを編成することを条件に、出場の道を模索したが、最終的に辞退に追い込まれた。
共同通信