2011/5/23
国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が23日、FIFAの東日本大震災復興支援計画などを話し合うため来日し、菅直人首相を表敬訪問した。ブラッター会長は被災者へのお見舞いを表明するとともに、菅首相に対して「勇気、尊厳を持って難しい状況に対応した」と苦労をいたわった。
同会長は震災後に日本開催に懸念が生じていた12月のクラブワールドカップ(W杯)について「予定通り日本で開催できることを喜んでいる。サッカーを通じて日本国民に希望を届けたい」と全面協力を約束。菅首相は「(クラブW杯は)子どもたちへの最大のプレゼント。いい試合ができるように準備したい」と謝意を示した。
記者会見したブラッター会長は、バレーボールのW杯と体操の世界選手権が予定通り日本で行われることに触れ「日本への連帯の証しだ」と述べた。FIFAによる復興資金拠出や慈善試合開催などの計画も示した。
6月1日のFIFA会長選で4選が確実視されている同会長は、高木義明文部科学相とも会談した。24日に離日する。
共同通信