サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」が出場するロンドン五輪アジア最終予選が9月1日に中国の済南で開幕することに伴い、外務省は渡航者に向け、競技観戦上のトラブルなどを避けるために25日付の公式ホームページで注意喚起し、節度ある行動や態度を呼び掛けた。
中国で行われる試合はその時点での日中関係の雰囲気が影響し、トラブルが発生する可能性を排除できないと指摘。(1)現地の人々と接する際の言動や態度に注意(2)競技場などで政治的、民族的、宗教的なスローガンや侮辱的な内容の横断幕を掲げることは禁止-などの注意点を挙げ、旭日旗のように過去の歴史を想起させるものはトラブルにつながるとしている。
外務省の領事局海外邦人安全課は、女子ワールドカップ(W杯)で初優勝したなでしこの人気が急上昇したため「これまで海外でのサッカー観戦経験が少ない方がトラブルに巻き込まれる可能性がある。十分に注意していただきたい」と理由を説明した。

共同通信