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サッカーは3人で練習を W杯解析、名大教授が提言(代表)

2012/1/7

サッカーの上達には3人でパスを回す練習が効果的-。2006年に行われたワールドカップ(W杯)決勝イタリア対フランス戦と、キリン・チャレンジカップ日本対ガーナ戦を科学的に解析した名古屋大の山本裕二教授(体育科学)が、サッカー少年らに興味深い提言をした。
この2試合で各選手がパスを出した回数と受けた回数を分析したところ、パスを多く出す司令塔役の選手がいる一方、ほとんどボールに触れない選手が多数いた。相手チームにマークされないよう、司令塔役は時間によって替わっていた。3人でパスを回した回数とシュートチャンスに着眼すると、司令塔役を中心に3選手のパス回しが多いと、チャンスが増えることも判明した。
この結果から山本教授は「サッカー練習の基本は3人」と結論付けた。「ただ良いプレーは2チームが競い合うからこそ生まれる。4人いるなら3対1に分かれた練習が効果的。1人が敵になると、3人のプレーの幅が広がる」と指摘する。
スポーツは中小企業など少数集団の行動戦略の研究にも役立つとされ、山本教授は「中小企業も限られた戦力の中でより多くの司令塔を育て、司令塔を中心に連携を深めれば組織としてバリエーションに富む」と話している。
山本教授らは、個人と社会環境との結び付きを考察する「ネットワーク理論」に基づきサッカーを研究。解析結果をまとめた論文は昨年末の米科学誌プロスワン電子版に掲載された。

共同通信

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