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[その名を刻んだ男たち2011] Vol. 8 宮本 恒靖()

2012/2/3

●「サッカーキャリアを終えたときに自分をブラッシュアップできればと」

――FIFAマスターの申請期限が迫っています。提出するエッセイ(小論文)は書き終えましたか?
「1月20日が締め切りなのですが、まだ全部は終えていません。6つ書かなければならないんです」

――論文のテーマを少しだけ教えていただけますか?
「まだ論文の内容は構想段階ですが、一つは『あなたのプロフェッショナルとしての強み・弱みは何ですか?』といった抽象的なもの。具体的な例題では、『FIFAマスターに進むことにどういう目的があるか、そしてもしこの申請が通らなかったら何をしようとしているか』、というものもあります」

――通らないという可能性もあるんですね。小論文はテーマが6つあるということですが、ちなみに宮本さんの“強み”は何でしょう?
「そこをいま練っているところです。言っちゃったもん勝ちなのかもしれないですけど(笑)」

――話の中でそのあたりが明らかになればと思います。そもそもFIFAマスターをお知りになったのは?
「去年(2011年)の11月ごろです。自分の今後の進路を考えるにあたって、いろいろな選択肢がある中の一つに出てきました。代理人を通じて日本サッカー協会の人から教えてもらい、そこがきっかけですね」

――日本人の卒業生が4人だけ。その中でアジアサッカー協会(AFC)の方もいらっしゃいます。あと、卒業生の一人が、詳しく体験ブログを書いていますね。
「ブログの方にはお会いしました。年下なのですが去年卒業されていて、しっかりした人です。すでに海外でスポーツビジネスを経験されていた方でした」

――9月にスタートして10カ月間、スポーツに関する歴史、哲学、マネージメント、法律…興味深い授業内容が紹介されています。ゲスト講師陣も豪華ですね。
「何か新しく勉強したい、『プロサッカー選手としてのキャリアを終えたときに、自分をブラッシュアップできれば』、そう思っていたので、興味ある内容と勉強するためのアクション、そこがマッチしていました」

●「あまり理想像は作らない いいとこ取りが一番いいと思う」

――指導者のライセンスを海外で取るということは?
「僕は日本のB級ライセンスまで持っていますが、例えば国内のライセンス講習では、『日本が抱えている課題はこれであり、日本が強くなるためにこうするべきだ』、というアプローチでやっています。一方でほかから見ればまた違った視点というのもあるはずなので、海外で取れれば、日本で取得するのとは違った意味で面白そうだとは思います」

――ご自身の考える理想と重なる監督さんは?
「あまり理想像は作らないんです。いいとこ取りが一番いいと思います。いろいろ組み合わせて自分らしさも入れながら、こういうふうにやりたいな、ここはいいけど、でもここは違うな、と。その時々に言われた自分に対する言葉もありますし、ほかの若い選手にどういうアプローチをしていたかとか、結構見ていました。それぞれが自分の参考資料になっています」

――例えば、西野監督のいいところは?
「攻撃的な姿勢を貫くところとか、ブレないところであるとか。そうですね…選手を集めたときに発する言葉の雰囲気であるとか。自分が監督になるとすれば、こういうやりかたをしたいなぁ、と思うこともありました」

――オーストリア・ザルツブルク時代にはトラパットーニ監督(※1)の指導を受けました。いいとこ取りしたい部分は?
「ミスターと呼ばれていましたね(笑)」

――ミスターと呼ばせたいと。それは冗談として(笑)。
「非常に頑固でした。自分の目しか信じないというタイプです」

――途中で右腕のマテウスコーチ(※2)と仲違いされました。うまくいっていないのは感じていましたか?
「感じますよ。そういう空気に選手は敏感です。例えば、ミーティーングでミスターが言った言葉に、ローター(マテウス)が首を傾げたりというのを見ていましたから。ミスターは守備的な戦術を取る。ローターは攻撃的にいきたい。そのことで新聞をとおして監督批判をしたこともありました」

――結局マテウスコーチは解任されました。そんな場合、宮本監督だったらどうされますか? バッサリと…。
「それは、そうすると思いますよ。やはり監督がそういう力を一番持っていなくてはいけないですし、そうじゃないとチームはつぶれますからね」

――トラパットーニ時代にSBをされていました。
「ミスター的には結構しっくりいったらしくて、CBとSB両方でいくからということも言われましたし。ミスターは、マルディーニがそうだろ、という言い方をしていましたね。守備もできるしタイミング良く前に出る。そういう理想を持っている人でした」

――先人の名前を出して説明をされるんですね。
「プラティニがどうのとかよく言っていましたね。あ〜そうなんだ〜って聞きました。西野さんもストイチコフの話はされてました(※3)。『ストイチコフにもオレは守備をさせた』と言っていました(笑)。でもそれは監督としてのアドバンテージだと思いますね。実績があるという」

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