2012/2/21
●新しいスタイル、システムへのトライ
──チームが始動して3週間ほど経ちます。いまの手ごたえは?
「もし私がここで『良くない』と言えば、クビになるかもしれませんので、『ここまではOKだ』と言っておきましょう(笑)。サッカーですので、プロセスを追っていかなければいけません。それを考えれば、3日、あるいは3週間で何かが大きく前進する、目指しているものがすぐに出来上がるということはありません。選手にとっては決して簡単な3週間ではなかったと思います。練習のやり方も変わりましたし、目指すサッカーのスタイルも変わりました。そういった新しいスタイル、システムでやっていく中で、新しいアイディアも求められるでしょう。選手たちにとっては簡単な3週間ではなかったでしょうが、われわれがどういうスタイルでどういうサッカーを目指していくのかは理解してくれているんじゃないかと。それがこの3週間で、できてきたことだと思います」
──「できてきたこと」というと、トレーニングや練習試合で監督が目指すスタイルを見られるシーンが増えています。今日(13日)の練習試合・全南ドラゴンズ戦(第1試合0△0、第2試合1△1)では特に柏木選手と原口選手がよく連動できていたように見えました。
「(柏木)陽介と(原口)元気に関しては、相手のディフェンスラインと中盤のギャップに入って、そこでうまくボールを引き出せていたと思います。コンビネーションに関しては良くなっていると感じていますけれども、ただやはりラストパスであったり、最後のシュートであったり、そういったところの精度はまだ足りていないと感じています。まだリーグ開幕までには時間がありますので、残りの時間でそういった部分に関しての精度を高めていくと思います」
──「ラストパスの精度」という話でしたが、一方でFCソウル戦(11日、1●4)のポポ選手、全南戦でのデスポトビッチ選手と、1トップに入った選手がボールを収められずに攻撃が途切れてしまった印象があります。
「ポポにしてもランコ(・デスポトビッチ)にしても、あそこのポジションでやる選手は、どこにポジションを取って、どのタイミングでボールを受けに行くかというところはできていると思います。ですが、受けてからの持ち出しだったり、パスの精度だったり、あるいは3人目を使うパスだったり、そういった部分での課題はあります。ただ、われわれはそれができないことについて文句を言っていても仕方がありません。とにかく練習で繰り返しやっていくしかないのです。そこのポジションについてはマルシオ(・リシャルデス)もできると思っていますので、彼がけがから帰ってきたところで候補になります。とにかくいまはできる選手が、その役割をしっかりこなせるよう、反復して練習を積み重ねるだけでしょう」
──先ほど「プロセス」とおっしゃいましたが、どういう手順でチーム作りを進めていかれるのでしょうか?
「本来新しいチームを作るのであれば、例えば1年、そういうスパンで考えていくのがこの世界では普通のことです。ただ、浦和というチームの置かれている環境においては、必ずしも時間は与えられないものです。われわれはここまで3週間やってきましたが、開幕まで残り4週間の中で、できるだけチームとしてやろうとしていることを、プロセスを踏みながら完成させていくしかありません。この指宿キャンプでは練習試合を多くこなしながら、練習と練習試合を繰り返しながら、自分たちがどこまでできていて、どこができていないのかを確認しながら進めていこうと思っています。浦和に帰ってからは(開幕まで)残り3週間ほどになりますが、そこからはよりコンビネーションの精度、より危険な攻撃をしかけていくための仕上げの段階に入っていくと思います。そういう精度を一層求めた練習をしていこうと考えています。そして昨季よりも良いサッカーをして、良い結果を残すためにシーズンを戦っていきたいですね。もちろん、シーズン中もわれわれは1試合1試合ステップアップしていけると思っていますが、とりあえずは開幕までが一つの区切りだと考えています」
サッカー専門紙EL GOLAZO