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[G大阪]ブロゴラ:3.5点の理由/下薗昌記()

2012/7/3

筆者のみならず、エルゴラッソの番記者の誰もが悩むのは試合後の採点と寸評でしょう。高得点ならまだしも、日ごろ身近に接している監督や選手に手厳しい数字を付けるのは、難しい作業です。
大敗を喫した柏戦では選手を含めて低評価をつけましたが、松波監督は3.5点としました。
自らが望む形で満を持して就任した訳でもなく、どん底だったチーム状況を懸命に引き上げようとしている新人監督。片や日本とブラジルで幾多の修羅場をくぐってきた名将ネルシーニョ。ピッチ内での駆け引きが結果的に、現段階での力量の差を現すことになりましたが、それだけが低採点の理由ではありません。
降りしきる雨の中、サポーターが懸命に声援を送る中、G大阪は前半早々に3失点を献上。筆者が残念だったのは3点をリードしながら早々に柏のサブ組が雨の中でアップに励んでいたのに対して、G大阪の選手たちはどっぷりとベンチに腰を据えたまま。監督がピッチに気を取られているならば、コーチやフィジカルコーチがアップを促してもよかったはずです。
指揮官を含めたコーチングスタッフ全員という意味での厳しい3.5点になりました。
ただ、ネルシーニョも2005年にサントスを率いて最大のライバル、コリンチャンスに1対7で敗れるなど過去7失点の負けは3度経験しています。この悔しさがきっと、若き指揮官の今後のバネになると信じています。

サッカー専門紙EL GOLAZO

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