日本代表は16日、ブラジル代表とポーランドのブロツワフで親善試合を行い、ネイマールの2ゴールなどで0-4で敗れた。

フランス戦の出場を見合わせた本田圭佑が復帰し、[4-2-3-1]の1トップに入った日本は、右SBが酒井宏樹から内田篤人に代わった以外の9選手は同じスターティングメンバーで、ネイマール、カカ、フッキらを擁するブラジルとの一戦に臨んだ。

試合の立ち上がりは日本も攻撃をしかけ、互角の展開だったが、12分にブラジルが先制し、一気に流れを引き寄せる。オスカールが左サイドでタメを作り、中央に走りこんできたパウリーニョがペナルティーエリア外からダイレクトでトゥーキック。GK川島永嗣が準備できないタイミングでのシュートがゴールネットを揺らす。

先制後は完全にブラジルがペースを握り、24分にはPKを獲得。これをネイマールが落ち着いて決めて2点差に。リードを広げたブラジルは、ゲームテンポを抑え、攻撃陣の高い能力を生かした少人数での速攻で日本ゴールを脅かす。一方の日本は、ボールを持つ時間は長くなったが、ブラジルの要所を抑えた守備の前にほとんど決定的な場面を作ることはできなかった。

内田から酒井、中村憲剛を乾貴士に、と日本が2選手を代えて臨んだ後半も、ブラジルが主導権を握ったままの立ち上がり。48分にはCKからネイマールがこの日2点目となるゴールを挙げ、決定的な点差に。前半よりもマークが甘くなった本田や後半からトップ下に入った香川真司がシュートを狙う場面も見られるようになったが、ゴールは生まれず。CKの場面も少なくなかったが、ほとんど中で合わせることができなかった。

66分にネイマールのクロスがラインを割ったとして取り消されたラミレスのゴールや、76分にカカが決めた4点目など、日本のビルドアップの場面で甘くなったパスを狙うブラジルが効果的なカウンターで次々とチャンスを作り出す展開は試合終了まで変わらず。3分のロスタイムを経て、ブラジルの完勝劇は4-0で幕を閉じた。
速サカ編集部