ウルグアイ代表のオスカル・タバレス監督は現地時間6月27日(金)、FWルイス・スアレスに対する処分を受けて、FIFAの戦略委員職を辞任すると発表した。同監督は、スアレスへの処分が不当に過剰だと主張している。

スアレスはワールドカップ(W杯)でイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニにかみついたとして、FIFAから9試合の出場停止、4カ月のサッカー活動停止といった重い処分を下された。

28日(土)にW杯決勝トーナメント1回戦でコロンビアと対戦するタバレス監督は、前日会見で質問を受けずに用意した文章を読み上げたとのこと。『BBC』や『スカイ・スポーツ」などイギリスメディアが伝えている。

「(かみつきの場面を見て)キエッリーニとスアレスの双方に対する処分の可能性を覚悟したのは否定できない。だが、これほど重い処分とは想像もしなかった」

「この決定はメディアの意見によるものだ。メディアは試合後すぐに攻撃した。スケープゴートの理論は分かる。基本的なところは同意だ。だが、危険もある。スケープゴートにされるのは、権利を持つ人間だということが忘れられることが多いからだ」

「この決定を導こうと重圧をかけた人たち、私とは非常に異なる価値観の人たちの組織にいることは、懸命ではない。よって、私は数日以内に(FIFA委員を)辞任する」

速サカ編集部