2015/1/7
現地時間1月6日(火)に行われたイタリア・セリエA第17節、ウディネーゼ対ローマの一戦における判定が議論を呼んだ。ゴールラインテクノロジー(GLT)導入の是非が問われている。
試合はローマが1-0で勝利したのだが、その決勝点が議論の的となった。
FWフランチェスコ・トッティのFKにDFダヴィデ・アストーリが頭で合わせると、ボールはクロスバーを叩いて下に落ちる。ゴールライン上の副審はラインを割っていないとし、得点を認めなかったが、より離れた位置にいた主審が得点と認定。ウディネーゼは抗議したが判定は覆らなかった。
試合後、ウディネーゼのアンドレア・ストラマッチョーニ監督は、「ラインを割ったかどうかを見るための副審なのに、主審の判断が優先されるなら、副審を置くのをやめようじゃないか」と不満顔。一方、ローマのルディ・ガルシア監督は「主審の判断は正しかった。だが、GLTがあればもっと審判の助けになるだろう」と述べた。
首位ユベントスとタイトルを争うローマだけに、この日の判定はほかのクラブも巻き込んでの大騒動に発展。ユーベのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は、ガルシア監督がユーベ戦の判定に文句を言い続けていることを皮肉りつつ、「ユーベはずっとGLTに賛成」と語った。
また、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOもこの一件に言及。「テニスで『ホークアイ』があるのに、サッカーにない理由が分からない。バカげている。来年からは少なくとも『ホークアイ』を導入すべき」と持論を展開している。
速サカ編集部