2015/1/27
イタリア・セリエAのパルマは現地時間1月26日(月)、元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノとの契約を解消したことを発表した。フリーとなった同選手は、引退の可能性も示唆している。
財政難で今季途中にクラブ売却があったパルマ。セリエAでは20試合を終えて勝ち点わずかに9と最下位に低迷し、降格は免れないとも言われている。
そのパルマが26日、チーム最多の5得点を挙げているカッサーノと契約を「相互合意に基づいて解消することで合意した」と発表した。エースをフリーで手放したということだ。
パルマは選手たちへの給与支払いが遅れており、すでに勝ち点減点処分も受けている。イタリアメディアによると、カッサーノは5カ月ほど支払いが遅れているようだ。選手は先日、クラブに遅れている給与の支払いを求めていた。
クラブは契約解消の理由を公表していないが、給与支払いをめぐるトラブルが大きな原因であることは確かだろう。いずれにしても、カッサーノの新天地がどこになるかが注目を集めている。
しかし、カッサーノ自身はイタリアメディアで、このまま引退することになっても構わないと投げやりな姿勢を見せている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がコメントを伝えた。
「カネはオレにとって問題じゃない。でも、オレより給料が少ないヤツらが、7カ月も前から1ユーロすら受け取っていないんだ。いつも次の日に払うと言われて、次の日になったら同じことの繰り返し。うんざりだ。もうやってられない」
カッサーノはほかのクラブとコンタクトはないとし、代理人からアメリカ移籍を勧められたものの、応じるつもりはないと明かした。
「アメリカもドバイも、行くのは40歳になってからだ。走れなくなってからだよ。今、何もなければ、6月まで待つ。6月になってもチームが見つからなかったら、すべてを捨てることだって考えられる」
サンプドリア復帰も否定したカッサーノの今後に注目だ。なお、『ガゼッタ』はカッサーノが故郷でもあるバーリに向かう可能性を報じている。
速サカ編集部