2015/2/17
フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(PSG)を率いるローラン・ブラン監督は、FWズラタン・イブラヒモビッチが飢餓問題への注意喚起としてユニフォームを脱いだことについて、「正しいかどうか分からない」と述べている。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
イブラヒモビッチは現地時間2月14日(土)のカーン戦で、先制点を挙げた際にユニフォームを脱ぎ、タトゥーがびっしり埋まった上半身を見せた。同選手は試合後、食糧問題への注意をうながすべく、国連と提携して発案したことだと明かしている。
イブラヒモビッチの想いに拍手を送るべきなのは確かだろう。だがブラン監督は、ユニフォームを脱いでイエローカードをもらったことで、完全に賛同することができないのかもしれない。
2月17日(火)のUEFAチャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦第1戦で、イングランド・プレミアリーグのチェルシーと対戦するブラン監督は、次のように話している。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
「世界中のウェブサイトがこぞってトップページにしたから、タトゥーを見せること目的だったのなら、彼と基金にとって大きな成功だった。でも、その代償がイエローカードだ」
「試合がさらにアツくなっていき、彼が2枚目のカードをもらっていたら、我々はゲームオーバーだったんだ」
「ユニフォームを脱いだことが良かったのかどうか、分からない。明日の試合では、ゴールを決め手も彼がユニフォームを脱がないように願う。またカードになるからだ」
カーン戦でPSGは4名の負傷者を出し、最後は9人での戦いを強いられた。終盤の2失点で2対2と引き分け、勝ち点を落としただけに、ブラン監督の胸中は複雑なものだったのかもしれない。
速サカ編集部